開業資金のいろは

開業資金は大丈夫?開業後のお金に困らないようしっかり計画しましょう。開業資金について解説します。 

インデックス 

・開業資金を算出する

・収支計画を立てる

・資金繰りが苦しい理由

・創業融資のポイント 

・補助金を活用する

開業資金を算出する

開業するにあたって開業資金の総額をきちんと把握する事は非常に重要です。開業当初はイメージより余分に経費がかかる事が多いですので、見積もりは厳しめに考えておく方が良いでしょう。

 

売上もすぐに上がるとは限りません。確実に見込んでいるもの以外は最悪の事を想定して○ヵ月分の運転資金を用意しておいた方が良いでしょう。

開業資金として考えておくのは、開業時の臨時費用+ランニングコスト×○ヵ月分という事になります。

 

開業時の臨時支出の一部を融資で賄う場合には、ランニングコストに利息と返済金を含める事も忘れてはいけません。

 

開業時の臨時費用とランニングコスト

 

開業時の臨時費用は主に次のようなものがあります。

  • 事務所関係…敷金・礼金・保証金・仲介手数料
  • 店舗関係...内装工事・設計費・看板
  • 備品関係...オフィス機器・机椅子・車両・その他備品
  • 仕入関係…開店時の商品仕入
  • 広告関係…HP作成費・販促グッズ

開業後のランニングコストとしては次のものが考えられます。

  • 仕入代金(在庫補充分)
  • 家賃
  • 人件費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 広告費
  • 交通費
  • 借入金の返済

開業時の臨時費用とランニングコスト×○ヵ月分が算出できたら、下表の左側に書き出していきます。これで、開業資金の算出ができました。

 

今度は、その開業資金をどのように捻出するかを検討し、下表の右側に書き出します。

 

下表の例ですと開業資金に1,000万円が必要で、その内自己資金は300万円あり親を含む借入金は700万円という事になります。

 

創業融資にあたっては自己資金は重要です。日本政策金融公庫の創業融資では一応10%以上の自己資金を要件としていますが、実際には10%の自己資金では借りれないす。最低でも30%以上ないと難しいでしょう

必要な資金 金額 調達の方法 金額
設備資金

不動産関係費用

(内訳)

・保証金120万円

120万円  自己資金  300万円

店舗関係費用

(内訳)

・内外装工事400万円

・厨房機器200万円 

600万円 

親、兄弟、知人からの借入

(内訳)

父 

 

 

200万円 

機械・備品関係

(内訳)

・○○機50万円

50万円 金融機関からの借入 500万円
運転資金

開店時商品仕入れ

60万円

開店資金

(内訳)

・広告費50万円

・消耗品費20万円

・販促グッズ10万円

80万円 

運転資金

(内訳)

・給料30万円

・家賃20万円

・光熱費10万円

・その他経費30万円

90万円 

合計

1,000万円  合計 1,000万円

収支計画を立てる

開業資金が決まったら、開業後1年間の収支計画を立ててみましょう。現実的に達成できそうな数字にする事が大切です。また、売上と経費だけでなく現金残高の項目を設けて現金がマイナスにならないようにしなくてはいけません。

資金がマイナスになれば借入を考えないといけません。

 

1.売上計画の立て方

 

収支計画を立てる上で、最初に考えるのは売上の計画です。やはり売上から考える方がテンションがあがりますよね。

売上高は、極論を言うと「販売数量×販売単価」で見込みますが業種に応じてもう少し細かく分解していく必要があります。また、何故その販売数量・販売単価になるのかの根拠付けもしっかりしておきましょう。

 

例えばヘアサロンでは、1日の来客数×平均単価×営業日数で考えます。平日と土日では来客数が大きく変わる場合は、それぞれに分けて求めるのが良いでしょう。

 

1日の来客数が一番難しいところですが、例えば固定客(指名客)がいて独立後も来てくれそうだという事であれば、それは堅い数字と言えるでしょう。また来店頻度が2ヵ月に1度という事であれば、その見込み客総数の半分が月間の来店客数と考えられます。

これ以外では、人口・立地・競合などマクロ的な視点から来店率を考慮したり、広告物からの反応率を考慮する事もできますが、過信は禁物です。

 

 

2.経費を計算する

 

売上を考えたら次は経費です。経費には2種類あって、売上が増えるに合わせて増えていく経費(変動費)と売上が増えても変わらない経費(固定費)がありますので、それを区別しておく必要があります。

 

変動費の代表例は、商品仕入れです。商品販売業では商品を仕入れないと売れませんから、当然売上が増えるに伴って増えていきます。

商品仕入れ以外では、例えば歩合給の給与やFCロイヤリティなど売上の○%と決まっているものが含まれます。

 

固定費は、家賃・固定の人件費・光熱費・通信費・借入金の返済・交通費・消耗品など売上が増えても変わらない経費です。ただし、この中でも顧客の増加によって多少は増える部分もありますから、その部分は考慮して収支計画を立てます。

 

また売上を見込む際に計画した販売促進や広告活動にかかる経費も忘れてはいけません。

 

3.収支計画表を作成する

 

売上と経費を実際に一覧表にしてみましょう 

項目

○年○月 ○年○月 ○年○月 ○年○月 ○年○月 ○年○月

○○売上

           
○○売上            

売上高計

           
仕入高             
売上総利益            
(変動費)            
歩合給与             
ロイヤリティ            
(固定費)            
固定給与            
家賃            
光熱費            
広告費            
交通費            
消耗品費            
支払利息            
経費合計             
利益            
設備投資            
資金調達            
自己資金            
元金返済            
現金残高            

資金繰りが苦しい理由

資金繰りとは現金の出入り(収支)をチェックし、事業資金が不足しないよう調整するためのものです。赤字であれば当然資金繰りは苦しくなりますが、黒字でも資金繰りに苦しくなる事があります。

黒字でも資金繰りが苦しいときは、次の事態が起こっている可能性がありますのでチェックしてみてください。

 

  1. 売上代金の回収遅延が発生している。
  2. そもそも売上代金の回収サイトが長い。
  3. 仕入の支払サイトが売上の回収サイトよりも短い。
  4. 仕入先との取引条件で、必要数量より多く仕入れている。
  5. 在庫を多く抱えている。
  6. 商品の回転率が悪い。
  7. 借入金の返済が多い。
  8. 余分な設備投資により現金が少なくなっている。 

 

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