帳簿の種類

経理の流れが一通り分かったら、帳簿の作成をしていきます。最近は会計ソフトで作る人が多いと思いますが、一応手書きやエクセルで作る人のために帳簿のイメージ画像を載せています。 

 

帳簿には、その人の申告区分に応じて次の3種類があります。

 

  1. 白色申告者用の帳簿
    青色申告の承認申請書を出していない人はコレです。
  2. 青色申告者用の簡易帳簿
    青色申告の承認申請書を出しているけど白色申告とほとんど変わらない帳簿の形式です。
    10万円の所得控除があります。
  3. 複式簿記に基づいた帳簿
    青色申告の承認申請書を出して、会計ソフトで作ればコレが作れます。
    65万円の所得控除があります。

 

白色申告者用の帳簿

 

白色申告者用の帳簿は、家計簿の要領で現金預金の入出金を「売上」「仕入」「各経費」の別に記録していくだけですので最も簡単な方法です。

 

→帳簿の様式例はこちら

青色申告者用の簡易帳簿

 

青色申告者用の簡易帳簿は、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳の5種類を指します。

 

現金出納帳は、現金の入出金を取引順に記入する帳簿です。現金売上や現金仕入を行った場合の売上帳、仕入帳も兼ねています。

売掛帳や買掛帳は、得意先ごとに勘定口座(取引の内容を記入する場所)を設け、商品などの掛売りや掛買い、掛代金の回収と支払の状況を記入する帳簿です。

経費帳は仕入以外の事業上の費用を租税公課、水道光熱費、旅費交通費、給料賃金などの科目ごとに勘定口座を設けて記入する帳簿です。

固定資産台帳は事業用の減価償却資産や繰延資産について、個々の減価償却資産ごとに勘定口座を設け、資産の取得及びその異動に関する事項を記入する帳簿です。

複式簿記に基づいた帳簿

 

複式簿記に基づいた帳簿は、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産税台帳を指します。

 

1つ1つの取引について借方貸方に記入したもの(仕訳帳)のほか、全ての項目について勘定口座を設けて記録したもの(総勘定元帳)が必要になりますので、会計ソフトを使わないと作成は不可能に近いです。